夏休み体験学習企画「家と店舗で町を創り上げるワークショップ」を行いました
8月21日に夏休み特別企画「家と店舗の白模型を作るワークショップ」を行いました。
去年に引き続き、第2回目の開催です。
今年の学習テーマも同じく「都市構想をデザインしよう〜暮らしと住まいを考える〜」ということで、講師として建築設計・ハウスデザイナーの菊地晴香さんにお越しいただきました。
テーマは同じですが、中身は大幅にグレードアップしました。
去年「家づくり」に特化をした白模型を作製しましたが、今年は家だけでなく、店舗の模型作りも選択肢に入れました。
”都市構想をデザインしよう”ということで、普段何気なく住んでいる町や、見ている街並みですが、それらはどのようにして成り立っているのか。
どのような人々が関わり、交わり町になっているのかと、日々の生活の見方が少し変わり、それによって少し日々の生活が楽しく、豊かになるようなきっかけづくりを目指したプログラムになっています。
まずは、自己紹介からです。
様々な場所から集まった違った学年の参加者たちだけでなく、普段は社会人として働くスタッフも一緒に自己紹介です。
ネオパレットのイベントでは、基本的にグループワークで作業をする為、どのように互いに接していくのか、共助していくのかというところを思考しながら進めていきます。
自己紹介後は菊地晴香先生による講演です。
実際のプロの仕事とはどのようなものなのかを学びます。
講演では”ただ聞く”のではなく、しっかりと目的意識を持った上で聞いてほしいということで、まず初めに「今日の目的」について共有します。
現代の社会人はどんな”気持ち”で働いているのか。
そして、何を”大切”にしてその後の進路や選択をするのかということ。
プロの仕事の内容だけでなく、菊地先生が学生時代から今に至るまで、そして働く上での意識についてもお話してくださいました。
今回は店舗の模型作りもあるということで、実際にこれまで菊地先生がリノベーションをした物件以外に、オフィスやカフェ&ワーキングスペースの事例も!
菊地先生は、自社オフィスのリノベーション設計も主として行っています。
参加者全員、そしてスタッフも真剣に聞く様子が印象的でした。
これからの人生に於いての選択をする上でのきっかけやヒントがたくさん散りばめられている素晴らしい講演をして下さいました。
その後は、いよいよ模型作りの準備に入ります!
まずはカルテの記入です。
カルテは今回から、菊地先生のご提案により導入しました。
参加者ひとり一人の考えを、”見える化”するということ。
こうして書き出すことにより、ただ何となく思い描くという状況から一つずつ具現化していくというプロセスの初めの一歩を踏み出すことが出来ます。
それぞれ、思い思いに頭の中のイメージを文字で書き起こしてもらいました。
そして模型を作る前に、皆に意識しておいてほしいこと。
それが、「ここにいる皆一人ひとりが家や店舗を作るリーダー」だということ。
リーダーとして、周りをよく見て、そしてスタッフに上手にお願いをする。
こうしてリーダーシップを取りながら、皆と連携しながら動く大切さを学んで欲しいという想いから、今回は模型作りの前にこうした認識の共有を行いました。
そしていよいよ模型作りです!
作りたい家や店舗を色々な屋根の形から選んでいきます。
グループごとにひとり一人型紙をもらいに行き、模型作りスタートです!
壁紙を選び、専用のスプレーのりで貼り付ける作業です。
自分で選んだ壁紙を貼り付けます。
そして型紙の切り抜き!
小学生はスタッフに手伝ってもらいながらカッターを使い、進めていきます。
高校生チームはグループ内で雑談をしながら丁寧に進めていました。
壁紙だけでなく、芝のシートを貼ったりと色々なアイディアが少しずつ形になっていきます。
組み立てると、どんどん建物の形に。
ここからどんな家や店舗が出来るのかが楽しみです。
その間、小嶋理事は街づくりの準備。
真剣にと道路作りを行います。(今年は湖付きらしい)
スタッフの上達も著しいものでした。(笑)
店舗を作る参加者は、このような小物も手作りしていました。
ただの木の板だったものが組み立てや装飾によりこのように大変身!
とても楽しそうに、スタッフと連携しながら作業をしていました。
参加者全員、時には話しながら、コミュニケーションを取りながらも真剣に模型作りに励みます。
そして模型が少しずつ形になってきました。
菊地先生は各テーブルを巡回、都度ヘルプに入って頂きました。
模型のヘルプだけでなく、材料の使い方やデザインのアドバイスもして下さいました。
あっと言う間に時間は過ぎ、いよいよ街づくりです。
作った模型を道路に沿って並べていきます。
真ん中の道路を挟んで皆がそれぞれ作った店舗や家が並びます。
どのように配置をするのかも参加者ひとり一人が意見を出しながら考えました。
アイデア溢れた一軒家から飲食店、雑貨屋さん、植物園や映画館等々…
たくさんの家と店舗が並ぶ街の完成です!
そして今回は菊地先生より講評がありました。
作った家や店舗のコンセプトや込めた想いを発表してもらいます。
そして、菊地先生から模型に対する意見やアドバイスを頂きます。
自分で作った模型を発表をするということによってどのように作品の魅力を伝えるのか、という「伝える力」を学ぶこと、
そして第一線で活躍するプロの目線で様々な意見を頂き、参加学生にとっても実りある時間となったのではないかと思います。
最後に皆の未来についてのお話をさせていただきました。
今回作った家や店舗は実際のおよそ50分の1。
これらを50倍したものが、皆の住む町。
個性溢れた色々な想いが交差する家や街に、皆も住んでいる。
イベント後には、「来年はスタッフとして参加したい!」「ずっとやってみたかった模型が作れて楽しかった!」「建築士になる夢をあきらめかけていたが、やっぱり良いなと思った」等々、嬉しい声をたくさんもらいました。
イベントに協力して下さった菊地先生を始め、スタッフの皆さん、そしてたくさんの笑顔と未来への可能性を見せてくれた学生の皆さんに本当に感謝です。
模型作りを通して、建築だけでなく、人との関わりや自分の在り方も学んでもらえれば幸いです。
イベント情報はHPにて随時更新予定です。
イベントや学習会の情報についてはHP内のお知らせをご確認ください。
協力:株式会社バレッグス様、Cue Studio様