【スポーツ×教育】第4回未来を創る!女子野球イベントを行いました
11月23日(土)第4回未来を創る!女子野球イベントを開催しました。
埼玉西武ライオンズ・レディースの里綾実選手が代表を務める 一般社団法人野球はみんなのスポーツ と、 URAWAスポーツパークJV による共同企画です。
女子野球の認知を広げ、その可能性を未来へつなぐことを目的とした本イベントは、さいたま市の認可事業として今年で4回目を迎えました。

今年はZENKO BEAMS の皆さんと、里綾実特別選抜チーム “Ace Spirits” として全米女子プロ野球リーグの選手、ドラフト候補選手、社会人野球アサヒトラストの選手、さらにはクラブチームのモンスター・西武ライオンズ・レディース、そして侍所属といった多種多様な背景を持つ選手にお越しいただきました。

様々なバックグラウンドを持つ選手たちが一堂に会し、子どもたちや参加者と直接触れ合う機会となります。

このイベントは、単なる“体験”ではなく、「野球を通して学び、考え、繋がる」ことを大切にした1日。
イベントに関わる全員が主役。
ここにいる皆自身が、この空間を創り上げていく。
そんな想いを胸に、スタッフ一同、準備を進めてまいりました。

今回も大宮商業高校女子野球部の皆さんがボランティアスタッフとして参加して下さいました。
イベントは第1部の野球教室、第2部の参加型トークショー、そして第3部のスペシャルマッチで構成されています。
まずは朝のラジオ体操からスタート。
ウォーミングアップを担当してくれたのは、NHKで長年ラジオ体操に携わり、多くの人に親しまれてきた多胡肇さん。

テレビで見ていた多胡さんのいつもの声と共に、みんな一緒に体をほぐします。
朝の澄んだ空気とともに、心もすっきりと整う瞬間でした。

ウォーミングアップの後は、いよいよ野球教室です!
走る、守る、打つ。

それぞれのポジションで、現役選手たちから指導を受けます。

普段は“遠い存在”かもしれないトップ選手の動きや声を、間近で感じられる、貴重な時間。
社会人野球元日本代表、現在は埼玉西武ライオンズ・レディースのピッチングコーチとしても活躍する、石平コーチも指導に入ります。

子どもたちの表情は真剣そのもの。
同時にたくさんの楽しそうな笑顔を見ることもできました。

そして野球教室のクライマックスは現役ピッチャーが投げる一打席勝負です!
小学3年生から高校生まで、年齢も経験もさまざまな子どもたちが、それぞれ全力でチャレンジ。

侍ジャパン、WPBL、ZENKO BEAMS、そして西武ライオンズLといったリーグトップチームのピッチャー相手に、打席に立ちます。

今回は埼玉武蔵ヒートベアーズの応援団であるGrizzlyが駆けつけて下さり、参加者の応援をしてくれました!

打席に立つときの緊張、スイングへの勇気、そして、仲間や応援団の声援。
ヒットが出たときのみんなで喜ぶ姿は、このイベントならではの暖かさでした。

また、この一打席勝負の最後には今シーズンで埼玉武蔵ヒートベアーズを引退し、来シーズンから女子軟式野球の監督を務める小原海翔選手が打席に。
最後の打席に、応援団の声援も一段と大きくなります。

小原選手は、第1回目の女子野球イベントの時からスタッフとして参加をしています。

この一打席勝負では、もちろん「うまくいかなかった」「力及ばず悔しかった」という子もいたと思います。
でも、その悔しさやあの瞬間のドキドキがきっと次への原動力になる。
そんな風に思えた、心に残る時間でした。

そして第2部は参加型のトークショー。
現役選手たちと、そして様々な場所から参加しているそれぞれの選手たちが未来について、野球について語り合います。
グループごとに分かれてクリティカルシンキングアクティビティとして、様々なテーマで意見交換を行いました。

- チームがうまくまとまらない時、どうする?
- 勉強が忙しい日は、練習とはどう向き合ってる?
- 試合前、勉強時間はどう確保する?
普段考えることはあっても、こうして様々な地域から来た違った年齢の選手と話し合う時間はなかなかないかと思います。

選手たちもそれぞれのグループに入って子どもたちと一緒に意見交換をします。

野球と共に、自分の人生を歩んでいる選手たち。
選手たちにも質問に答えていただきました。

現役選手の経験に基づいた意見に子どもたちは真剣に耳を傾けていました。
多様な人たちと話し、聞き、共に考えるこの空間。
彼女たちに新しい視野や考えを持てるきっかけになれば幸いです。

そして第3部は女子野球スペシャルマッチです。
侍ジャパン女子代表の監督率いるZENKO BEAMS 対 里綾実率いるAce Spirits。
里選抜チーム”Ace Spirits”は、普段それぞれ違うチームでプレーする選手たちが選抜されてこの場に集結しました。

開会式ではよさこい演舞からのスタートです!
全国から集まったよさこいチームの皆さんが華麗な舞を披露して下さいました。

そして、本日の試合球の贈呈です。
今年も住起産業株式会社CPH様より試合球を提供していただきました。

写真中央:渡邊裕介代表取締役社長
始球式は女子硬式野球クラブチーム「侍」で現役最年長投手として活躍されている千葉奈苗さんに務めていただきました。
千葉さんは小学生の頃から野球を続け、60歳を迎えた今もなおマウンドに立ち続ける、まさに女子野球界のパイオニアです。

開会式後はいよいよスペシャルマッチのスタートです!
Ace Spiritsの先発はキム・ラギョン選手。
韓国代表であり、全米女子プロ野球リーグの選手でもあります。

Ace Spiritsは1回裏に1点先制!
両者の熱いプレーに観客の皆さんから声援が送られます。

イニング間にはマッチを盛り上げて下さるよさこいチームの代表の皆さんにインタビュー。
活動内容や演舞の見どころを伺いました。

左から絆国際チーム田中代表・ニト!勢能代表・千神助川代表
また、今シーズンで引退・対談を迎える選手たちへのインタビューと花束贈呈も行いました。
ZENKO BEAMSから山口優生菜選手、山本悠未選手、三上晴加選手、後藤瑞葵選手。
駆けつけてくれたファンの方々にメッセージを伝えていただきました。

そして試合は続きます。
1点を先制されたZENKO BEAMSはその後は堅守を見せ、相手に追加点を許しません。

Ace Spiritsもキム選手から千葉選手、そして里選手へバトンへ繋ぎます。

そして5回裏、ZENKO BEAMSが1点を取り返し、追い上げます!

試合の結果は…
4-1でZENKO BEAMSの勝利となりました。

観に来てくださった皆さんからいただいた言葉。
「とにかくおもしろい試合だった!」ということ。
勝敗以上に、選手一人ひとりが”野球”というスポーツを楽しみ、この空間を分かち合っていました。

Ace Spirits、そしてZENKO BEAMS共に素晴らしいプレーを魅せていただき、まさに特別な試合となったと思います。

野球を、そして未来を、共に歩む―。
今回のイベントにご協賛いただいた個人の皆様、企業の皆様へ、心より感謝申し上げます。
第4回目も多くの方々の想いと努力に支えられ、このイベントは無事に幕を下ろすことができました。
選手、スタッフ、応援団、そして参加してくれた子どもたち。
誰一人欠けても、この場は成り立ちませんでした。

受付スタッフ、音響チーム、現場チームをはじめ、支えてくれたすべての仲間たち。
全員が主役で、全員が楽しめる空間を共に創り上げてくれました。

野球を好きで続けている子どもたちが、自分らしく、自分を信じて、時にはつまずきながらも前へ進んでいく。
このイベントが、そんな未来につながる小さな一歩になっていれば嬉しいです。

来年もきっと、もっとたくさんの笑顔と、もっと大きな可能性がこの場所に集まります。
その未来を信じて、私たちは次のステップへ進んでいきます。

第4回も、多くの皆さまのご協力と温かなご支援に支えられ、無事に開催することができました。
ご参加いただいた皆さま、そして女子野球の未来を共につくってくださるすべての方々に、心より御礼申し上げます。
今日ここで生まれた経験と出会いが、未来の女子野球を担う彼女たちの力となり、新たな挑戦への原動力になりますように。
私たちはこれからも、子どもたちの可能性を広げる空間づくりに取り組んでまいります。
本当に、ありがとうございました。
一般社団法人ネオパレット
代表理事 平野真世
